2019年 03月 20日
特別上映会「ぼけますから」を
町内の回覧板でこの映画の上映があることを知りました。
我孫子駅南口の県の施設で上映されるので、明日行ってこようと思います。
明治生まれの母が80を過ぎたころに認知症がはじまりました。
まだ認知症という言葉さえ無く、
恍惚の人と言われていたころのことです。
心臓発作を起こし近くの病院に入院した時のこと、
「こんな殺風景な旅館に泊まるのは嫌だからーーー」と言うので
「おかぁさん、昨日発作で入院したでしょ、
少し安静にしなければ」
「あぁ、そうだったわね、所でこんな旅館は嫌ーーー」と、
説明をしている先からこのようなことを言い、
途方にくれた日々でした。
あの頃は老人病院と言うのもなければ、
施設もありませんでしたから、
症状が収まったらその病院に居させてもらえません。
それでも仕事が休みの日に、遠くの病院に見舞いにいきました。
和菓子屋を仕切っていた母の姿はすでになく、
目の前で日ごと変わっていく母の姿を見ては、
「仕方が無い、仕方が無い・・・」もう、それだけ・・・
何もする術を知りませんでした。
母の最期は八王子の山の上の老人病院でした。
「恩讐の彼方だね」と、長女のことばでしたが、その姉も
認知症を患い3年前に亡くなりました。
四人姉妹でしたが、
私とすぐ上の姉と二人きりになってしまいました。
土曜日にはお墓参りをしてきます。
人には夫々の人生があるけれど、終わる時に、
「あっと言う間の人生だった」と、感じるのでは?
いろいろあっても、きっと、
あっという間の人生、
「幸せだった」と、言える人生にしたいと思う。
私はこんなことをやり、
夫は送られてきた電子ピアノの封を切って、
ならし始めました。
元気なら好きなことが続けられます。
何時までできるかわからないけど、
楽しくなくっちゃ人生じゃないからね!
我妻殿曰く 「先にボケた方が勝ちや」 なんて。
ボケている人は、意外と天国気分なのかも・・・。